487 不忠者の冷遇 =フラット&フェア=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第487号
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 ご愛読ありがとうございます。第487話をお届けします。

 今月3日の報道によると、先月30日に練馬区の飲食店店主が「もうやって
いけない」と自らに油をかけて店ごと火災を起こして亡くなったようです。
政府見解によれば「自主的休業」中だったのでしょうが、大変残念ながら自
主的に命を絶つに至ったと解釈せざるを得ません。事実関係は明言されてい
ませんが、通称「武漢ウイルス」への社会的な対応方針の結果、自殺者が発
生したニュースは弊社で知る限り初めてです。

 リーマン・ショックの際は年間の自殺者が1万人増えたと聞くことがあり
ます。箝口令でも敷かれていたのか、通称「武漢ウイルス」の空騒ぎの結果
の自殺者についての報道は長くされてきませんでした。通称「武漢ウイルス」
は、有効な治療薬が普及していなくても今年4月時点で、昨年の約3500人死
亡したインフルエンザに比べて10分の1から5分の1程度しか死者を発生させ
ていません。
 
 現実的には数百人のオーダーです。だからどんどん死者が出て良い訳では
ないのは当たり前です。しかし、毎年交通事故だけで数千人が死亡し、人工
中絶手術では20万近い命がなかったことにされ、癌では30万人が死亡します。
単純に計算して、これらの「死」を仮に1割減らせば約5万の命が救われます。
それに対して私権の制限を含むような大規模な政治的な措置がとられたこと
はありません。
 
 普通の自動車に法定速度以上を出させない仕組みを超法規的に設けること
が検討されたことも多分ありませんし、中絶に至った男女に懲罰的な課税を
するなどの法的措置が取られたこともありません。それぐらい私権は尊重さ
れています。通称「武漢ウイルス」に対してだけ大騒ぎをして、自らを焼き
殺すに至るまで自粛を迫る理由は見当たりません。
 
 弊社では通称「武漢ウイルス」に対して、インフルエンザと同等の対応を
する傍ら、経済活動を維持・発展させるべきであろうと考えており、現実に
そのように行動しています。徒に根拠不明の自粛に傾く経営者には、その判
断の珍妙さをご説明申し上げています。
 
 前回から始まったシリーズ『フラット&フェア』の第二回目は、企業組織
間の階層の壁を透過したり乗り越えたりする動きに関して考えてみたもので
す。この動きは「ポスト通称『武漢ウイルス』の時代」には、より鮮明にな
るのではないかと思われます。ご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴
したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!

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その487:不忠者の冷遇 シリーズ『フラット&フェア』(2)

「“キレツ”と言うコングロマリット・システムがHBR(ハーバード・ビジ
ネス・レビュー)に載っていたぞ。日本のその“キレツ”はどんな風なもの
なのか説明してくれ」。
 日本で平成が始まった頃の米国オレゴン州の田舎町。私はそこにある大学
でたった一人の「会社勤務経験ある日本人学生」として、経営各種分野の科
目の講師陣から日本の経営について面倒な質問を投げかけられる対象だった。
「亀裂」の筈はなく、スペルを書かせて確かめると、それは日本の系列企業
のことだった。
 
 私は留学前に電電公社に3年、新生NTTに3年半在籍し、公社最後の一年間
と民間企業最初の一年間を本社直轄の研修期間で過ごしていた。立っている
電柱にも埋まっている電線にも固定資産税が課されるようになり、採算を守
るために行なわれた施策の一つが系列企業化。電話局などの不動産を管理す
る会社も、業務用車両を持つ会社もすべて子会社として作られた。NTTデー
タもドコモもこの流れの中で生まれた。さらに新たに地方のケーブルテレビ
局などにも出資を重ね、1日に1社は子会社がどこかでできている状態だった。
HBRの記事を教授から見せて貰って、その「系列」が日本独自の仕組みと初
めて知った。

「そうなんですよ。上場企業の執行役員の女性がウチの現場にテスト加工の
立ち合いしに来て。その結果を見て、いきなり携帯でどこかに電話して作業
指示をしたんですよ」。
 20年近く毎週通っている金属加工業を営む町工場。自社のウェブサイトを
社員が充実させ、アクセス解析もできるようになり、リスティング広告も出
稿するに至った。その成果を分析するプロジェクトの場で、メンバーの一人
が説明した。ゴーン・ショックまでは日産のひ孫請けだった社員数10人ほど
の町工場。そこに「ウェブを見て」と上場企業の幹部クラスからの問い合わ
せがぽつぽつとくるようになってから数年経った。
 
 案件の多くはスポットの試作で、それが本製造段階に至っても数量は多く
ない。どれもこの会社が長らく製造している自動車用部品とは全く関係のな
い分野の製品。聞いたことがないような特殊な金属材料が持ち込まれること
もある。上場企業の幹部が重要な特殊案件の試作を、ウェブで見つけた町工
場にいきなり車で乗り付けて持ち込む世界。それまでの常識なら、それぞれ
の分野を担当する系列企業が“取り計らう”話であったろう。
 
 多数存在する筈の連結対象子会社や常連の下請会社。これらの会社群はな
ぜ登場しないのかを考えていたら、日立製作所のグループ再編のネット記事
が目に飛び込んできた。対応スピードなのか、対応の柔軟性なのか、新規案
件への取り組み意欲なのか、世界規模の競合状態への危機感なのか。何かが
これらの名門グループ企業群には欠けていたと考えられるなら分かりやすい。

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そろそろ、空騒ぎ気分を捨てて、
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■「働き方改革」は本番です!
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 経営者は情報リテラシーをより磨き、
 事業家として適度なリバタリアニズムを掲げましょう。
 そして、自分の事業に都合の良い風評を創出しましょう。

■グローバリズムが馬脚を露わします。
 徒に「欧米では…」「先進国では…」に迎合するのを止めましょう。
 文化全般の土台が違うのに、数字の単純比較は馬鹿げています。
 日常英会話は全部自動翻訳に任せましょう。
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■『ハーバードの日本人論』 佐藤智恵 著
■『なぜ、残業はなくならないのか』 常見陽平 著
■『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口幸治 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
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次号予告:
 第488話 『創業の覚悟』 (5月25日発行) 
 時節柄、新規事業の立上げの話が散見されます。そのような場面で見落と
されやすい論点について考えてみました。

(完)